販売価格ともう1つの価格

 

「家を買いました~」なんて話をすると、
「で、いくら家を買ったの?」なんて聞かれる
こともあるかもしれません。

  • ○○町に3,500万円の中古マンション
  • 4,000万円で○○町に新築戸建て

で買いました~
なんて話をすることもあるかもしれません。

 

マイホームの値段…確かに
3,500万円であり4,000万円なんですが…

もう1つのマイホームの購入価格ともいえるものがあります。

どういうことかというと、
以下の例で説明したいと思います。

例えば大規模マンションなど特にそうですが、
同じマンション内で2つ以上の部屋が同時に売りに
出されることがあります。

同じ11階建の『〇〇マンション』で、

■A物件:305号室の物件(専有面積80㎡の3階部分)
 ⇒価格:3,000万円■B物件:801号室の物件(専有面積90㎡の8階部分で角部屋
 ⇒価格:3,300万円

もしあなたがこのマンションのどちらかの部屋の購入を
検討するなら、

3,000万円と3,300万円の価格の違いをどう考えるでしょうか?

実際は物件を見て判断しますので、
それぞれの部屋の売主の部屋の使い方やメンテナンスの程度、
リフォーム状況などによっても評価は変わります。

ただ、今回はそういったことは抜きにして、
この2つの物件のどちらを購入するか決める場合、
物理的・客観的な違い、

すなわち…

  • 専有面積の違い
  • 所在階や角部屋か否かの違い

に300万円の価格差だけの価値があると考えれば…

よし!B物件を買うぞ~ということになるかもしれません。

ただ、この価格の差、
確かに300万円なんですが、
それだけで判断すると、
あとあと後悔するかもしれません。

 

住宅ローン完済までのトータルコストを比べてみました

どういうことかと言うと

例えば、この2つの物件を、

 ●フラット35(30年返済)金利1.55%
 ●借入金額:A物件 3,000万円 B物件 3,300万円

で購入したとします。

この場合の完済(30年後)までの
トータルコストを比較したものが下の表です。
※繰上返済等は考慮していません

 

マンション 総支払額

 

あくまでも概算にはなりますが…

マンションの

  • 購入時にかかる費用
  • 購入後、維持管理にかかる費用

を比較しています。

 

2つの物件の住宅ローン完済までの総費用は、

  • A物件:58,588,156円
  • B物件:64,781,387円

となり、約620万円の違いがでました。

この違いは、
購入価格の違いだけでなく、
住宅ローン借入金額の差、
専有面積の差などから出る違いです。

つまり、

□購入価格が変われば…

・仲介手数料
・火災保険・地震保険
・(場合によっては)登録免許税

などが変わりますし、


□住宅ローンの借入金額が変われば…

・支払う金利
・住宅ローン事務手数料や保証料
・団体信用生命保険料

など変わりますし、


□マンションの専有面積が変われば…


・固定資産税
・修繕積立金

などが変わる可能性があります。

そして、こういった費用の多くは、
手数料などを除いて、購入後も
ず~と必要となるランニングコストですから、
長いスパンで考えると大きな違いとなってきます。

特にマンションの場合は、そういった違いが出やすいです。

つまり、この例でいうと

300万円の物件価格の違いと考えて
購入した物件ですが、住宅ローンを
完済するまでの30年間の総費用で考えた場合、
実は約620万円の差が出てくるということです。

 

トータルコストの違いだけの価値があるか?

A物件とB物件を比べるとき、

・専有面積の違いについて

⇒広いほうが生活もしやすく、使い勝手も良さそうだ
⇒子供には広い部屋を与えてやりたい

・所在階の違いについて

⇒3階より眺望の良い8階がやっぱりいいな
⇒前の道路の騒音も聞こえにくいだろうな
⇒どうせマンションに住むなら高層階の方がいい

・角部屋かどうかの違いについて

⇒角部屋のほうは日当たりが良い
⇒隣の部屋に気をつかうことも少ない

などいろいろ比較検討するでしょう。

そして、一般的には、
B物件のほうが資産価値的には高いといえます。

ただ、
購入時にかかる物件価格の差は、
「購入価格の差」だけでなく、
住宅ローンという長い時間をかけて
購入するマイホームという商品性を考えると、

購入時の価格以上の住宅購入コストの違いが出る

ことを知っておくべきです。

30年間で620万円のコストの差は、
30年の間にそれだけ多くの貯蓄が残せるともいえます。

もし、
予算的に、A物件でもB物件でも購入可能だとしても、
購入時の価格差だけでなく、

トータルコストの差以上にその物件の価値を
感じることができるか

・マイホーム購入コストより優先順位の高い
使い道がないか(教育費や家族旅行など)

ということも踏まえて判断するのがよいと思います。

購入するマイホームの本当の値段はいくらか?

十分に意識してから物件選びをしましょう。

 

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