投稿日:2022年4月29日 | 最終更新日:2023年11月11日

はじめに

ネット上の住宅ローンおすすめランキング、住宅ローンを検討中の方はを参考にされるかたもいると思います。

金利が低い順番にランキングされる形式は分かりやすい反面、それだけで分からいないこともあります。

もっというとランキングの金利だけで判断すると後悔することもあります。

この記事では、住宅ローンランキングサイトの注意点を解説します。

住宅ローンランキングサイトの注意点

住宅ローン ポイント

住宅ローンランキングをみるときに注意すべきことは次のとおりです。
順番に解説します。

  • 金利差だけで判断しない
  • 審査基準が厳しい
  • ランキングにのらない金融機関がある
  • 金利より総返済額で考えるほうがよい

金利差だけで判断しない

金利が低い順番にランキングされ、金利は低いにこしたことはありませんが、「そもそも金利差がどれくらいの差なの?という視点も大切です。

例えば、あるサイトで変動金利を金利が低い順に並べた場合以下のようになります。

  1. みずほ銀行:0.375%
  2. ジャパンネット銀行:0.38%
  3. auじぶん銀行(キャンペーン):0.389%
  4. 住信SBIネット銀行(リアル):0.39%

上記の金利が低い上位4つの商品で1番金利が低いみずほ銀行と4番目の住信SBIネット銀行の金利差は、「0.015%」です。

この金利差を3,500万円借入した場合の返済額の差に直すと以下のようになります。

毎月返済額
みずほ銀行88,934円
住信SBI(REAL)89,163円
返済額の差229円/月

2つの住宅ローンの差は、毎月229円、年間で2,748円となります。

差があることは間違いないですが、金利差はほとんどないともいえます。

それよりも団体信用生命保険の特約や諸費用、繰上げ返済手数料など、金利以外の部分で判断する方が良い場合もあります

金利の低さだけで判断すると後悔する可能性があります。

審査基準が厳しい

金利が低くても、その金利で借入できない、借入自体が難しいと意味がありません。
金利が低いネット銀行を中心に審査基準は、市中銀行を比べると厳しくなる傾向です。

最優遇金利で借りれない

ランキングの金利は、もっとも条件の良い最優遇金利で表示されています。

ただ、住宅ローンで最終的に適用される金利(実行金利)は審査結果で変わることがあります。

借入する人の属性(収入や勤務先、年齢等)や物件の担保価値によっては、ランキングの金利より高い金利になる場合があります。

auじぶん銀行のように審査で借入の可否を判断し、審査結果によって適用金利が変わらない金融機関もあります。

自己資金で金利が変わる

ランキングの金利(最優遇金利)が適用されるために一定の自己資金が必要な場合があります。

例えば、ソニー銀行は自己資金10%以上(借入金額が購入物件価格や建築請負金額の90%以内)か否かで金利が変わります(2022年8月時点)。

各金融機関ごとに最優遇金利の適用条件をしっかりと確認することが大切です。

ランキングにのらない銀行もある

住宅ローンでは、変動、全期間固定、固定機関選択型といった金利タイプがあります。

その中で、金融機関の強みはそれぞれです。

・変動金利タイプは強いが、固定はそうでもない
・固定期間選択型に力を入れている

すべての金利タイプで強いといった金融機関はありません。

ですので選ぶ金利タイプによっては、ランキングには掲載されない金融機関の方が有利な場合もあります。

例えば、地方銀行の中にも、固定期間10年を超える金利タイプで、団信の内容含め強みをもち、ネット銀行と比べると借入もしやすい金融機関などもあります。

全国対象のランキングにはのってこない金融機関がベスト

人によってはこういったこともあります。

金利より総返済額で考える方が得

金利差が少ない場合、金利水準だけでなく諸費用含めた総返済額で考える必要があります。

例えば、借入時点では返済期間を35年としても、実際に35年で完済する人ばかりではありません。

「途中繰上げ返済をこつこつ頑張る」
「まとまった資金で一括繰上げ完済をする」

なかには
「住宅ローン控除期間が終了時点で完済」

という方もいるでしょう。

この点、住宅ローン諸費用として「事務手数料型」と「保証料型」があり、両方取扱いのある金融機関では、適用金利が違うことがあります。

この2つの違いは、返済期間途中に繰り上げ完済をした場合の取り扱いです。

事務手数料
途中繰上げ完済しても、戻りはない

保証料
繰上げ完済の時期によって保証料の戻りがある

ですので、仮に当初30年や35年で借入しても、途中早い段階で繰上完済を予定する場合、完済後に手数料の一部が返ってくる保証料型の方が総返済額が少なくなることがあります。

返済計画によっては、金利水準だけでなく諸費用を含めた総返済額での判断必要す。

まとめ

住宅ローン比較、ランキングサイトの注意点

  • 金利だけで判断しない
  • 最優遇金利で借りれない場合がある
  • 自己資金で金利が変わる
  • ランキングにない銀行もある
  • 金利より総返済額で考える方が得

住宅ローンを比較する際の参考にしてください。

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