投稿日:2015年12月20日 | 最終更新日:2024年11月22日
家を買う不安やリスク
家を買うか買わないか?
家を買うか買わないか?
どちらが正解はありません。
それは、
人それぞれ価値観やお金の使い方が違う
からです。
ただ、家を買いたいとなった場合に、不安やリスクを考えることは当然です。
そして、家を買う不安やリスクを考え出すときりがありません。
- 住み心地が悪かったら…
- 間取りで失敗したら…
- 住宅ローン返済が負担になったら…
- 資産価値が下がったら…
- 家計が苦しくなったら…
など考え出すとマイホーム購入に踏み切れないという方もいらっしゃるかもしれません。
こういった不安やリスクを知り、減らす方法として、
1人1人のセカンドオピニオンになりうるライフプランを作成するというものがあります。
セカンドオピニオンとは?
セカンドオピニオンは
当事者と利害関係のない、第3者あるいは客観的な意見といった意味です。
今では、いろいろな場面で使われますが、
本来は、医療現場で、患者と主治医の間で最善の治療方法を判断するために、別の医師の意見を聞くという意味で使われます。
セカンドオピニオンの背景
セカンドオピニオンが必要とされる背景には、
- 日進月歩で新しい治療法が生まれている
- 全てを1人の医師が把握しているとは限らない
- 医師や病院によって提供できる医療内容に限界がある
- 患者によって自分の受けたい治療は様々
といった医療に関する問題があります。
例えば、あなたが、
「大変残念ですが…胃を全部摘出しなければなりません…」と言われたとき、
なかなかすぐに「分かりました」とは言えないですよね。
- 本当に全部摘出しないといけないの?
- ほかに治療法はないの?
と考えてしまいますよね。
それが最善の方法だとしても、十分に理解・納得した上で治療に専念したいと思うのではないでしょうか。
セカンドオピニオンの価値
セカンドオピニオンの必要性は、
- 専門的な医療サービスで、個人がその必要性や妥当性の判断が難しい
- 治療や診断で得られる情報に、医師と患者に格差が生じる可能性がある
- 一度治療するとやり直しがきかない
というリスクや不安を解消するところにあります。
そして、
セカンドオピニオンは、マイホーム購入でも必要
だと思います。
家を買う時のセカンドオピニオン
マイホーム購入においても、
- 不動産取引や建築、税制や住宅ローンなど専門的な知識が関係します
- 売主と買主、購入者と仲介会社の知識や情報に差があります
- マイホーム購入を失敗するとやり直しが難しい
- 会社によって提供される情報に違いがある
こういった意味で、
客観的に第3者の意見を聞いて判断する意味は、医療と同じく大きいと思います。
マイホームのセカンドオピニオンは難しい!?
ただ、マイホーム購入でセカンドオピニオンを得ることはなかなか難しいです。
それは、以下のような理由です。
- 1人1人購入者の状況が違う
- 住宅会社も仲介会社も売り手にならざる得ない
- そういったサービスが殆どない
マイホーム購入は、住環境だけでなく、住宅資金の使い方を決めることになります。
住宅ローンを利用する場合は、長期間の返済と維持費が必要となります。
- 1人1人経済状況や家族構成が違う
- 1つ1つ物件が違う
ですので、
第3者の誰かに相談するにしても、
その人に適切な情報を提供することが難しかったり、専門的な知識が足りなかったりという難しさがあります。
また、住宅会社や不動産の専門家でも、売り手の立場にならざるを得なかったり、家とお金両方をサポートできない場合もあります。
そこで、家を買うときのセカンドオピニオンとなりうるものが、ライフプランです。
家を買うためのシミュレーション
家を買うとき、どれくらいの方が購入後のシミュレーションをするのでしょうか?
家を購入する前後では、支出も変わります。
ライフプランを作成し、
購入後の家計の変化やリタイア時、老後の貯蓄推移などを客観的に把握することで、特にお金に関するリスクを知り、減らすことができます。
ライフプランに反映させるもの
ライフプラン・キャッシュフロー表には、以下のような項目を反映させます。
- 家族構成・年齢(予定含む)
- 収入(見通し含む)
- 支出(生活費や趣味、いきがい)
- 住宅ローン返済計画
- 家の維持費(戸建て・マンション)
- お子様の進路
- 家族旅行や帰省費用
- 車の維持費
- 年金収入の見通し
- 生命・医療保険
- 運用商品
- 物価上昇率
- その他ライフスタイル・お金の使い方
つまり、
1人1人の状況に応じたシュミレーションを作成することができる
ということです。
予算・資金計画をどうするか?
マイホームの予算や資金計画をどうするかを、購入後の家計やリタイア時点で目標とする貯蓄残高から逆算して決めることができます。
マンション・戸建て?物件選びをどうする?
マンションと戸建て、購入する物件によって購入後の維持費は違います。
ライフプランで長い視点で維持費を把握することで、物件選びに役立てることができます。
住宅ローン選び・返済プランをどうする?
住宅ローンを決めるにしても、金利タイプ、返済方法、返済期間、団信など決めることはいろいろあります。
その中で、購入後のキャッシュフローで、住宅ローン残高と貯蓄推移の見通しから、住宅ローン商品選びや返済プランに役立てることができます。
つまり、1人1人のマイホームの状況を踏まえたライフプランが、あなたに必要なセカンドオピニオンの役割を果たすことができるということです。
ライフプランの注意点
ただ、ライフプランを作成する際の注意点もあります。
ライフプランは少し面倒ですが、ネット上でライフプランのシートなどをダウンロードして作成することもできます。
- 楽観的な見通しにならないこと
- 維持費や住宅ローンに詳しい人に依頼すること
そして、当然ですが、売り手の立場や売り手と提携する人へライフプランを依頼することはNGです。