投稿日:2016年1月26日 | 最終更新日:2024年11月22日
- 住宅購入とライフイベント
- 23歳 社会人デビュー
- 32歳 結婚
- 34歳 第1子誕生
- 36歳 第2子誕生。教育資金の積立開始
- 37歳 マイホーム(一戸建て)購入
- 40歳 資産運用を始める
- 49歳 第1子中学進学
- 50歳 住宅ローン控除終了
- 51歳 第2子中学進学
- 52歳(第1子)大学進学
- 54歳(第2子)大学進学(自宅外)
- 55歳 マイホーム修繕(築18年)
- 56歳(第1子)・58歳(第2子) 大学卒業
- 60歳 iDeCo運用資産の受取
- 65歳 定年退職(再雇用)
- 66歳 第1子結婚
- 67歳 マイホームの修繕(2回目)
- 68歳 初めての孫誕生
- 69歳 第2子結婚
- 70歳 年金受給開始・住宅ローン2年繰り上げて完済
- 77歳 住み替え(マイホーム売却)
- 82歳 高齢者施設入所
- 88歳 逝去(マイホームの相続開始)
- 住宅購入も投資の1つ
- まとめ
住宅購入とライフイベント
23歳 社会人デビュー
32歳 結婚
平均初婚年齢
・夫:31.1歳
・妻:29.4歳
(平成28年厚生労働省「人口動態統計月報)
34歳 第1子誕生
第1子出生時の母の平均年齢:30.7歳
(平成28年厚生労働省「人口動態統計月報)
子どもの誕生を機に、住宅購入や頭金や自己資金について考え始める方もいるかもしれません。
36歳 第2子誕生。教育資金の積立開始
第2子出生時の母の平均年齢:32.6歳
(第3子の平均年齢は、33.6歳)
お子様の教育資金の積立を開始。仮に、大学進学時(18歳)に400万円の資金を準備する場合、1人当たり毎月18,500円の積立が必要です。
1,070万円~1,260万円/人
※詳しくは下記記事を参考にしてください
37歳 マイホーム(一戸建て)購入
住宅の一次取得者(初めて家を買う人)の世帯主の平均は以下の通りです。
物件種別 | 購入時の年齢 |
---|---|
注文住宅 | 40.4歳 |
分譲戸建て | 37.3歳 |
分譲マンション | 38.8歳 |
中古一戸建て | 43.5歳 |
中古マンション | 42.1歳 |
※注文住宅の調査地域は全国、その他住宅は三大都市圏での調査
40歳 資産運用を始める
iDeCo(個人型確定拠出年金)で月2万円の積立運用をスタート。
iDeCoは、
自分が拠出した掛金を、自分で運用し、資産を形成する年金制。
原則として、60歳まで資産を引き出すことはできません。
掛け金が所得税から控除されますので、所得税・住民税負担が減ります。
また、通常、運用益に課税されますがiDeCoは非課税であり、運用面でもメリットがあります。
※運用結果によっては元本割れのリスクもあります
49歳 第1子中学進学
マイホーム購入から12年、徐々に教育費や生活費の負担が増えていく時期です。
50歳 住宅ローン控除終了
新築住宅を購入し住宅ローン控除期間が終了。これまで毎年所得税が還付されていましたがなくなり税金の負担は増えます。
51歳 第2子中学進学
52歳(第1子)大学進学
お子様の大学進学時は、最も教育資金が必要となる時期です。
自宅と自宅外の生活費の差は以下の通りです。※国公立、私立(昼間部)の平均値
自宅 | 36,100円/月 |
自宅外 | 92,500円/月 |
54歳(第2子)大学進学(自宅外)
55歳 マイホーム修繕(築18年)
一戸建てのメンテナンス費用としては、築35.8年で約556万円という調査結果があります。マンションと異なり、修繕費用はしっかりと積立ることも必要です。(詳しくは下記の記事を参照ください)
56歳(第1子)・58歳(第2子) 大学卒業
進路によって変わりますので一概にいえませんが、幼稚園から大学までの教育費は、子ども1人あたり,概ね1,000万円~2,000万円です。
また、一般的に会社員の方などは55歳くらいで給与水準のピークを迎え、その後定年にかけて徐々に下がることが多いです。
60歳 iDeCo運用資産の受取
運用期間:20年
拠出額:20,000円/月
運用利回り:2%想定
積立元本:480万円
運用益:169万円
運用結果:649万円(※概算額)
受取方法が一時金(退職所得控除)か年金として受け取るかで(公的年金控除)、受取額が変わる場合があります。
65歳 定年退職(再雇用)
退職金には、一時金、退職年金、両制度併用と会社によって違いがあり、受け取り方によって、課税される額も変わります。
また、リタイアせず働き続ける場合、再雇用後の収入は現職時の収入の4~8割に下がる見通しです。
66歳 第1子結婚
67歳 マイホームの修繕(2回目)
マイホームの修繕費用がかかることもあり、リバーズモーゲージを検討。
リバースモーゲージ
自宅を担保に生活資金を借入れし、借入人が死亡したときに担保となっている不動産を処分し返済す
る仕組み。持ち家に住みながら老後資金などの調達ができる。
68歳 初めての孫誕生
69歳 第2子結婚
2人の子どもが独立し家を出ると、何もしなければ部屋が余ることがほとんどです。
70歳 年金受給開始・住宅ローン2年繰り上げて完済
35年返済の残り2年間分の住宅ローンを繰上げ完済。
住宅ローン完済後のリタイア時点で、しっかりと老後資金を確保できることが重要です。
マイホーム予算・住宅ローン返済プランは、老後資金にも影響します。
77歳 住み替え(マイホーム売却)
築30年の一戸建てを1,500万円で売却し、駅近くのマンションに住み替え。
築30年の一戸建てだと、建物の価値はほとんどなくなっている可能性も高く、そのほとんどは土地の価値になります。
82歳 高齢者施設入所
日本人の平均寿命
・女性が87・57歳
・男性が81・47歳
88歳 逝去(マイホームの相続開始)
マイホームの所有者が亡くなると相続されます。
住宅購入も投資の1つ
長い人生の中で、株や投資信託だけでなくマイホーム購入も投資の1つです。
不動産の最終的な出口として、いくつか考えられます。
- 売却
- 相続
- 賃貸(資産運用)
- 担保(リバースモーゲージやリースバック)
資産価値で老後資金は変わる
売却するにしても、いくらで売却できるかによって老後資金は変わりますし、リバースモーゲージを活用して老後資金を借りるとしても借入金額が異なります。
また、これからの少子化、人口減社会の中で不動産の価値自体を維持することが難しくなり、売却自体が難しい物件もあります。
そういった不動産を相続した場合、資産ではなく負債(負動産)となる可能性があり、子どもの世代まで影響することもあります。
投資的マイホーム購入のすすめ
家を購入するときの価値観や経済状況は人ぞれぞれですので、どれが正解というわけではありません。
ただ、マイホームを購入するときに、投資的な価値も踏まえて判断すると経済的、ライフプランの選択肢という意味でメリットとなることがあります。
- できるだけ安く住宅を購入
- できるだけ維持管理コストを減らす
その後
- できるだけ高く売却
- できるだけ高く賃貸
- できるだけ高い担保価値
こういったことを考えることで経済的なメリットを得ることができます。
まとめ
人生も長いですが、マイホームとの付き合いも長くなります。
住宅は、住宅ローン返済含め、維持管理する資産です。
長いスパンでマイホームを考えることで、人生に必要な教育資金や老後資金で後悔することも少なくなります。
人生の節目であるマイホーム購入で、ライフプランを作成し確認することをおすすめします。