投稿日:2021年8月9日 | 最終更新日:2023年8月20日
住みここちと住みたい街ランキング
日本全国の住みここちと住みたい街について、
大東建託さんが大規模な調査を実施されています。
住みここちは、
今住んでいる人に住んでいる街について、
住みたい街は、
将来、住みたい街を調査したものです。
この調査結果から兵庫県についてまとめたものが以下です。
2022年兵庫県住みここちランキング
兵庫県居住の2019年~2022年30,196人を対象に行った調査です。
自治体別と最寄り駅別のランキングは、それぞれ以下の通りです。
兵庫県住みここちランキング
(自治体別)
前年度 | 2022年 | 市区 |
---|---|---|
1位 | 1位 | 芦屋市 |
2位 | 2位 | 西宮市 |
4位 | 3位 | 神戸市灘区 |
5位 | 4位 | 神戸市東灘区 |
3位 | 5位 | 神戸市中央区 |
6位 | 6位 | 伊丹市 |
7位 | 7位 | 三田市 |
8位 | 8位 | 宝塚市 |
9位 | 9位 | 明石市 |
11位 | 10位 | 神戸市須磨区 |
10位 | 11位 | 加古郡播磨町 |
12位 | 12位 | 神戸市垂水区 |
14位 | 13位 | 尼崎市 |
13位 | 14位 | 神戸市西区 |
15位 | 15位 | 神戸市兵庫区 |
兵庫県住みここちランキング
(最寄り駅別)
前年度 | 2022年 | 駅名 |
---|---|---|
1位 | 1位 | 夙川(阪急神戸線) |
7位 | 2位 | さくら夙川(JR神戸線) |
4位 | 3位 | 苦楽園口(阪急甲陽線) |
9位 | 4位 | 住吉(JR神戸線) |
5位 | 5位 | 芦屋川(阪急神戸線) |
2位 | 6位 | 西宮北口(阪急神戸線) |
3位 | 7位 | 新在家(阪神本線) |
– | 8位 | 阪神国道(阪急今津線) |
6位 | 9位 | 甲子園口(JR神戸線) |
19位 | 10位 | 中山観音(阪急宝塚線) |
8位 | 11位 | 花隈(神戸高速鉄道東西線) |
13位 | 12位 | 東須磨(山陽電鉄本線) |
44位 | 13位 | 西新町(山陽電鉄本線) |
15位 | 14位 | 岡本・JR摂津本山(JR神戸線) |
11位 | 15位 | 御影(阪急神戸線) |
1~3位までを西宮市、それも夙川を起点とした駅が占めています。
買い物などの利便性は西宮北口より劣るものの、夙川周辺の住宅地の人気は強いです。
2021年兵庫県住みたい街ランキング
次は、住みここちではなく住みたい街ランキングです。
こちらは兵庫県居住の20歳以上の男女8,155人を対象に行った調査です。
自治体別と最寄り駅別のランキングは、それぞれ以下の通りです。
兵庫県住みたい街ランキング
(自治体別)
前年度 | 2022年 | 市区 |
---|---|---|
1位 | 1位 | 西宮市 |
3位 | 2位 | 明石市 |
2位 | 3位 | 神戸市中央区 |
5位 | 4位 | 神戸市東灘区 |
4位 | 5位 | 芦屋市 |
– | 6位 | 東京23区 |
7位 | 7位 | 姫路市 |
– | 8位 | 大阪市北区 |
8位 | 9位 | 宝塚市 |
6位 | 10位 | 神戸市灘区 |
兵庫県住みたい街ランキング
(最寄り駅別)
前年度 | 2022年 | 駅名 |
---|---|---|
1位 | 1位 | 西宮北口(阪急神戸線) |
2位 | 2位 | 神戸三宮(JR・阪急神戸線)※1 |
4位 | 3位 | 明石(JR山陽本線) |
3位 | 4位 | 神戸(JR山陽本線)※2 |
7位 | 5位 | 姫路(JR山陽本線) |
6位 | 6位 | 梅田A(JR神戸線)※3 |
10位 | 7位 | 岡本(阪急神戸線)※4 |
5位 | 8位 | 西宮(JR神戸線)芦屋(JR神戸線) |
9位 | 9位 | 宝塚(JR福知山線) |
12位 | 9位 | 京都(JR東海道本線) |
※1三ノ宮・神戸三宮(阪急)・神戸三宮(阪神本線)・神戸三宮(神戸高速鉄道東西線)・三宮・花時計前の駅を統合
※2高速神戸・神戸・ハーバーランドの駅を統合
※3梅田・大阪梅田(阪急神戸線)・大阪梅田(阪神本線)・大阪・北新地・西梅田・東梅田
※4岡本・摂津本山
住みごこちと住みたい街ランキングから
住みここちランキングについて、西宮、芦屋が根強いです。
一方、最寄り駅別では、
- 夙川(1位)
- さくら夙川(2位)
- 苦楽園口(3位)
- 西宮北口(6位)
- 阪神国道(8位)
と西宮市の駅が数多く上位を占めています。
一方、住みたい街ランキングについて、最寄り駅別でも1つに集中というよりばらつきがあります。
ただ、最寄り駅については、特急や新快速などが停車する駅、ターミナル駅が中心になっています。
これからマイホームを購入する人にとっては、住みたい街より実際に住んでいる街を評価する住みここちランキングの方が参考になりそうです。
子育て世帯が住みやすい街とは?
では、マイホーム購入層に多い、子育て世帯にとって住みやすい街とはどういった街なのでしょうか。
ご家庭によって重視する点は異なると思いますが、子育て世帯の住みやすい街の特徴を挙げるとすれば以下のようになります。
- 待機児童数が少ない
- 子育て世帯が多い
- 公園や公共施設が多い
- 子育て支援が充実している
- 買い物利便性が高い
- 緊急、夜間対応の医療機関がある
待機児童数が少ない
待機児童とは、
保育所に入所できていない子どものうち、
・保護者が求職活動をしていない
・他の保育サービスを利用している
といった条件に当てはまるケースを除外した子どもたちの数といいます。
令和5年度 兵庫県の待機児童数
下表は兵庫県の待機児童数の推移です。
※令和3年度時点で待機児童数10人以上までの市町
市町 | 令和2年度 | 令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 |
---|---|---|---|---|
西宮市 | 345 | 182 | 52 | 56 |
明石市 | 365 | 149 | 100 | 44 |
尼崎市 | 236 | 118 | 76 | 48 |
姫路市 | 122 | 98 | 43 | 32 |
加古川市 | 61 | 16 | 0 | 0 |
宝塚市 | 141 | 58 | 0 | 0 |
三田市 | 57 | 39 | 6 | 2 |
芦屋市 | 21 | 20 | 5 | 1 |
川西市 | 17 | 16 | 0 | 0 |
神戸市 | 52 | 11 | 0 | 0 |
丹波篠山市 | 6 | 11 | 4 | 7 |
子育て世帯が多い
子育て世帯が多い地域は、子育て世帯を対象にしたサービスや取り組みが充実している可能性が高いということです。
人口減少社会ですが、子育て世帯の多い地域には、長期のスパンでみて人が戻ってくる可能性は高いと考えられます。
人口が減りにくい地域の不動産価格は維持されやすく資産性にも影響します・
年少(15歳未満)人口率ランキング
以下は、15歳未満の人口が全体に占める割合を表にしたものです。(2020年1月)
※阪神間の主要市をリストアップ
全国の順位 (815市区中) | 市 | 年少人口率 |
---|---|---|
98位 | 西宮市 | 13.75% |
98位 | 明石市 | 13.75% |
110位 | 伊丹市 | 13.64% |
190位 | 宝塚市 | 13.02% |
201位 | 三田市 | 12.97% |
286位 | 芦屋市 | 12.47% |
357位 | 神戸市 | 12.09% |
365位 | 川西市 | 12.05% |
443位 | 尼崎市 | 11.62% |
高齢化率(65歳以上人口)
以下は、65歳以上の人口が全体に占める割合を表にしたものです。(2020年1月)
※阪神間の主要市をリストアップ
全国の順位 (815市区中) | 市 | 高齢人口率 |
---|---|---|
721位 | 西宮市 | 24.37% |
688位 | 伊丹市 | 25.62% |
657位 | 明石市 | 26.24% |
641位 | 三田市 | 26.92% |
604位 | 尼崎市 | 27.66% |
568位 | 宝塚市 | 26.26% |
548位 | 神戸市 | 28.62% |
513位 | 芦屋市 | 29.52% |
403位 | 川西市 | 31.49% |
公園や公共施設が多い
子どもを遊ばせる場所、ママ同士のコミュニケーションの場など、公園や図書館、体育館などの施設が充実していることは、いろいろな意味で子育てのしやすさにつながります。
また、災害時の避難場所として、通常学校や公民館などが指定されていますが、公園も避難場所となっていることが多いです。
子育て支援が充実している
児童手当や幼児教育・保育の無償化など、全国共通の子育て支援以外に、独自で行っている自治体もあります。
子どもの医療費の助成制度も自治体によって異なります。
子育てへの投資は未来への投資と位置づけ、積極的に取り組む自治体とそうでない自治体の差は数年後に人口動向に表れてくる可能性があります。
買い物利便性が高い
買い物は日常生活に密着するものです。
子育て中だと送迎の途中で買い物できたり、まとめて購入できるショッピングモールなどがあれば便利ですよね。
子どもを連れて、スーパーなどを2か所3か所と回るのは大変です。
日々の生活に直結する買い物利便性は重要です。
緊急、夜間対応の医療機関がある
赤ちゃんや子どもは容態が急変することもありますし、病状をうまく伝えることもできない場合も多いです。
緊急医療や夜間対応などの医療機関が近くにあると安心です。
まとめ
住みやすい街、子育てしやすい街についてまとめてみました。
家を買うことは、その周辺環境や自治体のサービスを買うことでもあります。
また、同時に家は資産でもありますので、購入する場所は将来の資産性にも大きく影響します。
人ぞれぞれ場所や環境に求めるものは異なりますが、参考にしてみてください。