投稿日:2021年11月20日 | 最終更新日:2023年10月14日
住み替えローンとは?
住み替え理由やタイミングは、人それぞれですが、今住んでいる家売って新しい家を購入する住み替えは、ただ家を買うより手続き的にも複雑になります。
特に、手続きで最も大きな問題は住み替えに伴う資金計画です。
そして、住み替え時の資金計画に活用できる1つとして「住み替えローン」があります。
この記事では、売却後にローンが残る場合に活用できる住み替えローンについて解説します。
住み替えローンとは?
住み替えローン
家の売却代金だけで住宅ローンの残債を完済することができない場合に、新たに購入する家のローンに残債分を上乗せできるローン商品
通常の住宅ローンでは、購入する家を担保価値から借入金額が決まりますが、住み替えローンは、購入する家の担保価値以上の借入ができるのが特徴です。
住み替え時にはさまざまな諸費用が必要ですし税金がかかる場合もあります。
住み替えに伴う諸費用以外に住宅ローンの残債が残り、資金的に厳しい場合などに活用できます。
住み替えローンのメリット・デメリット
では、住み替えローンには、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
住み替えローンのメリット
残債があっても新居を購入できる
本来、売却するためには住宅ローンを完済し、設定されている抵当権は外すことが必要です。
売却収入で住宅ローンを完済できれば良いですが、完済できない場合、不足分の資金を準備する必要があります。
ただ、住み替えローンを活用できれば、住宅ローン残債が残り、完済のための資金がなくても住み替えができます。
二重のローンを一本化できる
住み替えで、現在のローンを完済できない場合、現在の住宅ローンを返済しながら、新たに住宅ローンを組む方法もあります。
返済中のローンがある分、新しく借入する住宅ローン審査は厳しくなります。
特に、売却より新居の購入を先行(買い先行)する場合、売却するまでの間、2重ローンになりますが、返済負担が大きくなり、手続き的にも煩雑です。
その点、住み替えローンでは一本化することができます。
仮住まいなどの費用が節約できる
住み替えでは、売却を先行される方が多いです。
その場合、売却した家を引渡してから新しい家を購入し入居するまで、仮住まいや引越し費用が必要となる場合があります。
その点、住み替えローンでは、手続き上、新居の購入と売却手続きを同時に決済しなければなりません。
ですので、売却(引渡し)と購入(入居)が同時にできる分、仮住まいなどの費用は必要なくなります。
住み替えローンのデメリット
審査が厳しい
住み替えローンは、ローンの対象となる新居の担保価値以上の借入を前提とします。
ですので、当然審査が厳しくなります。審査が通らない場合もあります。
住宅ローンより金利が高め
購入する家の担保価値以上の借入をすることが前提ですので、通常の住宅ローンの金利より高くなります。
通常、住宅ローンの金利は、金融機関ごとに定める基準金利と金利優遇幅で決まります。
基準金利 - 金利優遇幅
住み替えローンの場合、金利優遇幅が少なくなっています。
最終的には、個々の審査内容で決まることが多いですが、通常の住宅ローン金利より高くなると考えておいたほうがよいでしょう。
売却と購入の決済を同時に行う必要がある
住み替えローンでは、売却する家の引渡しと新たに購入する家の決済・引渡しを同時にする必要があります。
そのため、売却と購入手続きのスケジュール調整をうまくしないと、満足いく家を買えない、最悪の場合、融資が受けれないという可能性もあります。
そういった手続き上のリスクがあります。
住み替えローン取り扱い金融機関
住み替えローンは、ネット銀行での取り扱いは少なめで、大手都市銀行を中心に、地方銀行などの市中銀行での取り扱いが多いようです。一部をご紹介します。
みずほ銀行 |
みすほ買い替えローン |
三井住友銀行 |
WEB申込専用住み替えローン |
りそな銀行 |
りそな住みかえローン |
関西みらい銀行 |
住みかえローン |
まとめ
家を購入するだけの場合と比べ「住み替え」は、手続き的にも資金計画上も難易度が上がります。
これまで解説してきたように、住み替えローンにはメリットもデメリットもあります。
特に、借入金額が増える、ローン金利が高くなる点を考えると、住み替え後の返済や家計に問題がないか、慎重にすすめる必要があります。
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