コロナとマイホーム購入への影響

コロナ感染拡大が始まって2年になろうとしています。

このコロナ禍で住宅需要がどのように変わったか?

リモートワークの普及

コロナによってリモートワークが普及しました。

下記は、総務省の民間企業におけるテレワークの実施状況を調査したものです。

(総務省情報通信白書 令和3年版)
民間企業におけるテレワークの実施状況

第1回緊急事態宣言時は56.4%、第2回緊急事態宣言時は38.4%となっています。

地域別に見ると、首都圏はじめ、大都市圏でのリモートワーク普及率が高いようです。

そして、今後コロナがいつ終息するのか、あるいは終息しないのかは分かりませんが、いずれにしても、リモートワークの流れは、一定程度定着傾向にあるようです。

また、テレワークに加え、緊急事態や蔓延防止など宣言がでるたびに外出自粛が求められ、在宅時間が増えています。

マイホームに求めるニーズの変化

そんななか、マイホームに求めるニーズにも変化があります。

suumoが行った調査によると、

  • 部屋数が欲しくなった
  • 広いリビングが欲しい
  • 仕事専用のスペースが欲しい
  • 収納スペースを増やしたい
  • 庭が欲しくなった

といったニーズが増えています。

また、在宅時間が長くなることは、求める住宅性能にも変化があるようです。

  • 省エネ性能(冷暖房効率)
  • 換気性能
  • 耐震性

といった省エネ性、安全性を住宅に求める傾向が強くなっているようです。

在宅時間の増加によって、光熱費に対する意識も高くなっていることもありそうです。

また、世界的に脱炭素、環境性能が求められる中、ハウスメーカーや工務店、作り手に求められる住宅性能が高まる一方、それによるコスト増をどう消費者に理解してもらうかという課題があります。

2022年改正の住宅ローン減税においても、住宅の環境性能によって住宅ローン減税額に明確に差をもうけています。

ただ、リモートワークの普及、ステイホームが求められる中、消費者の住宅性能に対する意識も高くなり、それに見合うコスト負担も以前より受け入れやすくなっていると考えられます。

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不動産価格の上昇

先日、首都圏(1都3県)の新築マンション価格が前年比より2.9%上昇し、6,260万円とバブル期(1990年)に記録した6,123万円を上回り、過去最高を更新しました。

  • アベノミクス
  • 金融緩和
  • 地価上昇
  • 建築コストの上昇

などを背景に、年々価格は上昇しています。

これは、上昇率の違いはあるとしても、関西や中部など他の都市圏でも不動産価格は上昇傾向です。

では、こういった不動産価格の上昇に対して、消費者の購買意欲、需要はどうなっているかというと、決して低くなっているわけではなさそうです。

購入する側も、コロナ感染拡大によって、旅行や外出、外食が制限される中、そこにかけていたお金が、住居費つまりマイホーム購入費用に向いているという側面もあるようです。

年収に対する住宅価格の上昇

住宅価格が上昇し、購入者の住宅に求める条件や性能が高くなる一方、会社員の所得は増えていません。

そうすると当然、収入に対する住宅価格は高くなります。

東京カンテイさんのレポートによると、

2020年の新築マンションの年収倍率が、全国平均で8.41倍になり4年連続拡大しているとのことです。

新築マンションの年収倍率

東京カンテイ プレスリリース

ここでの年収倍率は、新築マンションの70㎡換算価格が年収の何倍に相当するかを算出したものです

住宅購入者は、新築と中古のマンション価格を比較して購入判断をしますので、新築マンションの価格が上がれば、中古マンションの価格もそれに見合う形で基本的には高くなります。

永住か売却か?

また、先のスーモさんの調査によると、首都圏のマンションや中古戸建ての購入者の意識として、永住より将来の売却を想定した購入を考えられる方が増えているとのことです。


これは特に資産価値を維持しやすい首都圏ならではの特性もあり、全ての地域に当てはまるものではないと考えられます。


ただ、将来のリセールバリュー(再販価格)を考えた、投資的な目線でマイホームを購入する人が増えているのは間違いないと思われます。


そして、資産価値を維持しやすい(資産性が高い)物件は、価格もそれだけ高くなります。


ですので、購入者は、購入後の人生設計(ライフプラン)もしっかりと考える必要があります。

将来の売却や賃貸など、引越し、移住をどこまで想定するか、それによって予算や物件選びを考える必要があります。

まとめ

今は、不動産の価格が上昇する中、コロナを背景に住宅に求める価値が少しずつ変わり、マイホームにかけるコストに対する意識も変わっているという状況ではないかと考えられます。

ただ、1人1人仕事や家族などなど、おかれている状況は異なります。

ですので、住宅にどういった価値をどれくらい求めるかも違いますし、そこにかける予算も違ってきて当然です。

不動産市況や住宅、不動産業界は、ある意味販売しやすい環境にあるとも言えます。

大切なことは、

・住宅ローンを返済しながらも、
 充実した生活が送れる予算であること

・将来の人生設計踏まえ、資産性含め、

 後悔のない家探し、家づくりをすること

であることは間違いありません。

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