ステイホームで感じたもの

兵庫県含めコロナによる緊急事態宣言が出されたのが4月7日~5月6日でした。
誰しも自宅で過ごす時間が増え、また、家はリモートで仕事をする場所にもなりました。

家で過ごす時間が長くなると、これまであまり気にならなかったことも気になったりします。

我が家でも家族4人そろって食事をする機会が増え、食後、家族全員がリビングで過ごす時間が増えました。
そうするとソファやテーブルの配置や部屋を区切る間仕切り、ドアの開け閉めの方向や廊下の幅など、これまで気にならなかったことが気になったり・・・

また、家で仕事をする時間が増えると、お互いの仕事環境に配慮する必要がでてきます。
プライベートオンリーの空間に仕事という環境が自宅に持ち込まれ、これまでとは違う居心地を感じる時間が増えたのも確かです。

コロナで住宅に求めるものは変わる?

新建ハウジングさんが行った2020年6月5~8日に行ったアンケートがあります。
2年以内に新築住宅を購入予定または契約済の方、600人を対象にしたものです。

新型コロナ・ステイホームが住生活に与えた影響は?

という質問に対して、

一番多かった回答は、

「光熱費が高くなった」(39.8%)。

特に一戸建てについては、より断熱性能や光熱費(ランニングコスト)削減といった性能がより重視されるかもしれません。

また、3番目に多かった回答が、

「家の間取りや性能が原因でストレスを感じた」(30%)

というものです。

間取りや広さだけでなく、収納の広さや使い勝手、ドアの開閉など、また、隣の部屋や隣接住戸から漏れる音、外部からの騒音など、これまで気にならなかったことも原因となった方もいるのではないでしょうか。

特に、「キッチンの使い勝手の悪さ」(30%)を挙げている方が多く、外食が減り、作る量も時間も増え、使い勝手の悪さが奥様のストレスに与える影響は大きいことを示しています。

キッチンにいる時間が長くなると、キッチンから他の部屋への導線など間取りも影響しそうです。

新型コロナの影響で重視するようになった居住環境は?

という質問に対して、

  • 自然災害に対して安全な立地(39.5%)
  • 買い物に便利な立地(35.5%)
  • 通勤通学に便利な立地(31%)

という回答はコロナ前と変わらないようですが「自然豊かな環境」(29%)の一方、都市の中心部がいいと思うようになった(8%)とコロナによって密を避ける傾向が見えているようです。

ちなみに、マンションの管理組合によっては、エレベーター内の密を避けるため、1度に乗る人数を制限しているところもあり、結果、的に待ち時間が長くなってしまうといった事態も発生しているようです。

物件選び・家づくりが変わる

アフターコロナ、あるいはウィズコロナの生活がどこまで続くのかわかりません。

ただ、在宅時間が増え、家で仕事や学習するといった前提で考えた場合、物件選びや家づくりにも少なからず影響しそうです。

広さ・間取り

家で過ごすうえでの快適性に最も影響しそうなものは、「広さ」です。
家族構成や人数によって、快適と思える広さも変わりますが、家族一人当たりの床面積という意味では、マンションより戸建てのほうが当然広くなります。

ちなみに、国交省(住生活基本計画)が出している、居住面積基準というものがあります。

世帯人数に応じて、「豊かな住生活の実現の前提として、多様なライフスタイルを想定した場合に必要と考えられる住宅の面積に関する基準(誘導居住面積水準)」と定義していますが、家族の人数に合わせて下表のようになっています。

2人家族3人家族4人家族
都心とその周辺での共同住宅を想定55㎡75㎡95㎡
郊外や都市部意義での戸建て住宅を想定75㎡100㎡125㎡

ただ、マンションで専有面積が広い物件を購入しようとすると、物件の価格だけでなく、管理費や修繕積立金、固定資産税などのランニングコストもアップしますので、住宅購入コストは大きく変わります。

参考記事:「物件価格だけではない、マイホーム購入にかかる本当のお金」

また、間取りについても、リビングでの居住性を重視すると同時に、リモートで仕事をする部屋、リモートで学習する部屋など、家族1人1人の部屋を求める傾向が強くなりそうです。

マンションのファミリータイプでは、LDK前提で考えると、3LDKという間取りが最も多くなります。
4LDK以上のマンションもありますが、物件数自体は減りますし、選択肢は少なくなります。

逆に戸建てでは、4LDKの間取りが多くなり、建築面積についても、90㎡を超える物件が主となってきますので、注文住宅含め、間取りや広さにこだわると戸建てのほうが選択肢は多くなります。

住宅の性能について

住宅の性能を評価する指標はいろいろとありますが、

  • 断熱性
  • 省エネ性能
  • 耐震性
  • 耐久性

など、断熱性や省エネ性は、家での快適性だけでなく経済性にも影響します。

特に、戸建て住宅を購入、新築される場合、住宅性能の差はマンション以上に表れてきますので、慎重に考えたいところです。

プライバシー性や音の問題

家にいる時間が長くなると、隣接住戸や外部からのプライバシー性や音も気になるところです。特に、仕事や勉強をする環境としても必要ですし、リモートでの打ち合わせや授業、電話でのやりとりなど、音の問題はお互いに考えなければならない問題です。

プライバシー性については、一般的には、マンションより戸建てのほうが高いといわれます。

マンションの場合、防音対策などしっかりと行っているマンションもありますが、左右、上下隣接している分、プライバシー性や音の問題は、管理組合のトラブルになりやすい要因の1つです。

家を買う場所・立地条件

先日、富士通がグループ企業含めた国内従業員8万人について、今後テレワークを基本とした勤務形態にするとの発表がありました。

業務によって、テレワーク可能なものとそうでないものがあるにしても、今後、在宅やサテライトオフィスでの勤務といった働き方が増えることは間違いないと思われます。

こういった動きは、家そのものの快適性だけでなく、購入する場所や立地条件にも影響を与えます。

通勤の負担がなくなる、あるいはこれまでより劇的に少なくなるとなると、購入する場所の選択肢は増えるでしょう。

これまでも、予算や資金計画の面から、利便性を多少後回しにしても、駅近や都市部の地価が高い地域ではなく、地価の安い郊外で、広さや快適性を満たせる家を買うという考え方もありました。

コロナによって、都市部から郊外へ、東京一極集中から地方へという動きがどこまで加速するかは未知数ですが、既に郊外の戸建てがコロナ前以上に売れているという地域もあるようです。

お金の比較だけでは見えてこない価値

また、コロナは、そもそも住宅を買うべきか?持ち家か賃貸か?とった議論にも影響を与えています。

賃貸住宅と戸建て住宅で、「住環境における快適性」を比較するにしても、お金のように明確に比較できるものではありません。
ですので、これまで賃貸か持ち家かといった議論では、毎月の家賃と住宅ローン返済、固定資産税の負担を考え、どっちっが得か損かなど経済的な側面から比較されることが多かったです。

ただ、日本の場合、欧米と比べると、賃貸住宅の居住空間や設備は、持ち家を比べると劣ります。

その中で、賃貸で家賃を払うより、家を買いより快適な生活スペースを確保するという考え方は、コロナによって出てきた、目に見えにくかった持ち家の価値を再認識させたのではないかと思います。

まとめ

これからコロナが私たちの生活にどう影響するかは未知数ですし、1人1人仕事も違いますので、受ける影響の大きさも違うと思います。

ただ、個人的には、コロナによっていい意味でも悪い意味でも住宅購入の動機や選択肢を広げたのではないかと考えています。

コロナによって収入など不安を感じる反面、家を買って、快適に過ごすことができる住空間を持つ、そういった価値に対して、お金(住宅資金)を使うべきと考えられる方も増えたのではないかと思います。

「コロナであなたのマイホームに対する考え方に変化はありましたか?」

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