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住宅購入に必要な「第3者」の評価

 「第3者性」とは…


 

政治資金の不適切な流用問題で

追及を受けている

東京都の舛添知事ですが…

会見を見ていると、

 

「第3者の厳しい目で…調査してもらう…」

 

という言葉を頻繁に使われてます。

 

ただ、

舛添さんのいう「第3者」という言葉に

違和感を感じずにはいられません…

 

調査を行った弁護士さんも、

「違法ではないが不適切…」など、

一見厳しいようにも見えますが、

結局は違法ではないから

返金すべきものは返金して

終わりにしましょう…

というように聞こえてしまいます。

 

この調査の目的は、

この問題の早期収束、

落としどころを見つける

ための調査報告

 

というように見えました。

 

舛添さん言う

「第3者の厳しい目」という言葉は…

橋元前大阪市長も言っていますが

矛盾しています。

 

「第3者」とは、簡単に言うと

 

 ・当事者の立場ではない人
 ・当事者と利害関係のない立場の人

 

を言いますが、

舛添さんが依頼している時点で、

その弁護士さんと利害関係が生じており、

この調査に関してとても「第3者」と

言えるものではありません。

 

 

 

 住宅購入の場面で必要な「第3者性」


 

なんでこんな話をするかというと

住宅購入でもこの「第3者性」が

問題となることは多いからです。

 

例えば、

「ホームインスペクション」です。

 

以前、

(住宅購入で失敗しないための「建物診断」と「お金の診断」)

にも書きましたが、

 

ホームインスペクション(建物・住宅診断)とは、

建築士・設計士などの専門家が、住宅の劣化状況や

欠陥の有無、修理改修すべき箇所などを

「第3者的な立場」から確認を行うことです。

 

 

ホームインスペクションは、

いろいろな目的で利用できます。

 

 ・購入に当たり専門家の目からみた状態を知りたい

 ・物件の欠陥の有無や劣化状態を知りたい

 ・購入後リフォームが必要な場所、費用が知りたい

 ・瑕疵保険を適用するため

 

「瑕疵保険」とは、

購入した住宅の瑕疵や欠陥に対して、

一定期間一定の箇所について保証する

保険のことです。

 

ただ、これらの目的で調査するとなると、

「第3者性」すなわち「客観的な評価」が

非常に重要になってきます。

 

売主や住宅会社から報酬をもらう専門家に

建物診断をしてもらっても、

あなたはその診断結果を

100%信用できるでしょうか。

 

「第3者性」が確保されて

いないという意味では、

難しいのではないでしょうか。

 

新築もそうなんですが、

特に中古住宅を購入する場合、

建物の状況がどうなっているか

非常に気になります。

 

床下や小屋裏(屋根裏)など普段利用しない、

目にすることのない箇所は、

売主さん自身もどんな状態になっているか

分かっていないことも多いです。

 

また、

壁や天井などの劣化状況や雨漏れなどの

症状について、

一般の人が判断することは難しかったり

します。

 

なので、

ホームインスペクションを利用すること

によって、専門家である建築士などプロに

しっかりと建物の状態を確認してもらう

わけなんですが…

 

その「依頼の仕方」、非常に大切です。

 

 

買主が購入を検討する物件の状態を知り、

購入するか否かの判断材料にするために

建物診断を行うのであれば、

それは、買主の(利益)ために

行われるものです。

 

とすると、

本来は買主が調査に要する費用を払い、

専門家に建物診断を依頼するというのが

本来の依頼方法だと思います。

 

ただ、そうではないケースもあります。

例えば、

「ホームインスペクション付の仲介」

を行っている会社があります。

 

どういった形で建物診断が行われるか

というと、

 

 ・仲介会社が依頼した専門家が建物診断
 ・仲介会社のホームインスペクション部門
 ・仲介会社の関連会社が行う建物診断

 

という感じです。

 

仲介会社は不動産取引に関して

利害関係があります。

なかば当事者といっても良いでしょう。

 

不動産取引を仲介し報酬を得ることが

仕事ですから、

買主がその物件を購入するかどうか

の判断に大きな利害関係をもちます。

 

となると、

建物診断に必要とされる「第3者性」が、

確保されている、とは言い難いと

思います。

 

ただ、

こういった形で実施される建物診断が

意味がないと言う訳ではありません。

ホームインスペクションの認知度は

まだまだ低く、

普及途上にあるサービスです。

 

買主がそういったサービスを知り、

買主さんへのサービスの付加価値として、

営業的な面から仲介会社さんが提供されて

いる面もあります。

 

ただ、

本来の建物診断の依頼方法として、

第3者性が確保されているとは

言えません。

 

舛添さんの場合でも…

もしかすれば、調査した弁護士さんは

本当に第3者として客観的な目で

しっかりと調査・判断されたうえで

報告書をまとめられたかもしれません。

 

ただ、

舛添さん自身が依頼した時点で、

その報告に対する客観的な信用性は、

その内容の正否に関係なく

失われてしまっています。

 

信用できないと言われても仕方のない

やり方です。

 

私たちが何か物を購入するときに、

誰か第3者の意見を参考にすることは

多々あります。

 

インターネット上の口コミも

その1つでしょう。

そういった意見に期待するのは、

売り手とは利害関係のない

第3者の客観的評価であり、

信用性を備えている前提が

あるからです。

 

 

マイホームは大きな買い物です。

誰かの意見やアドバイスが欲しい

ときもあります。

 

そのとき、

 

誰が本当にあなたの立場にたって、

客観的な意見やアドバイスを

くれるか?

 

誰かに相談したり意見を求めたり

する際、考えてみてください。

 

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